UBS版聖書本文の検証
ルカ3・33

架空の名前が登場する事例

ウィルバー・N・ピッカリング博士

新約聖書本文TRの訳例
《ギリシャ語》
「トゥ・アミナダブ、トゥ・アラム」(アミナダブの、アラムの)

《訳例》
アミナダブの子、アラムの子、エスロムの子…TR 新約聖書

アミナダブの、アラムの、エスロムの」新契約聖書

「Which was the son of Aminadab, which was the son of Aram, which was the son of Esrom」KJ

UBS版ギリシャ語本文ほか、 ごく少数の写本の読み方と訳例
《ギリシャ語》
「トゥ・アミナダブ、トゥ・アドメイン、トゥ・アルネイ」(アミナダブの、アデミンの、アルニの)

《訳例》
「アミナダブ、アデミン、アルニ、エスロン」

「the son of Ammin'adab, the son of Admin, the son of Arni, the son of Hezron」(RSV)
問題点
 架空の名前の「アデミン」と「アルニ」がキリストの系図に入れられています。  
コメント
 少数派の写本では、「アミナダブ」の代わりに、「アドメイン(バチカン写本)・アダム」などがあり、
「アドミン」の代わりに、「アドメイン・アドム」などがあり、
「アルニ」の代わりに、「アルネイ(バチカン写本)・アルヒ・アラム」などがあります。注1
 UBS版の本文は、まさに、「パッチワーク・キルト」(つぎはぎ細工)です。
 メッツガーはUBS版の本文についての見解を提示する中で、こう述べています。
「(UBS版の本文の)編集委員会は、不満足度が最も低いと思われる本文を採用した」注2
 UBS版の本文の編集者たちは、彼ら自身の読み方を作り、それを「不満足度が最も低いもの」であると主張しています。
 大多数の写本の読み方(TR)は、何の問題も引き起こしていません。
………………………
注1)この箇所についての詳細は、Floyd Nolen Jones,"Which Version Is the Bible?",pp.244-245を参照。
注2)Bruce Metzger,"A Textual Commentary on the Greek New Testament",p.136



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ネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文の検証 目次

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