聖書の歴史 E-114 聖書の歴史 目次   

現代版聖書のルーツ4
オリゲネスの『改ざん聖書』とは

4オリゲネスの『ヘクサプラ』とは?

オリゲネス『ヘクサプラ』とは?

 オリゲネスが作った旧約聖書「ヘクサプラ」(紀元245年)は、六つの欄がある並列聖書でした。
 それには、次の内容がすべて取り込まれていました。

オリゲネス聖書
オリゲネスの改ざん旧約聖書『ヘクサプラ』
第一欄 ヘブル語旧約聖書
第二欄 ヘブル語旧約聖書のギリシャ語訳
第三欄アキラ訳ギリシャ語旧約聖書】
  • アキラ(紀元80年〜135年)は、占星術を捨てることを堅く拒んだことと、降霊術を行ったことで、クリスチャンの社会から除名された。
  • 彼は、ジュピター(ローマの最高神)のための異教の神殿を建設する指揮を執り、かつて至聖所のあった場所にローマ皇帝の像を据えた。
  • 彼は、メシア(キリスト)に関する多くの聖書の箇所を、それらが主なるイエス・キリストに当てはめるのが不可能であるように意図的に訳した。
  • 教父イレナエウスはアキラを、「聖書をゆがめる邪悪な者」として激しく攻撃した。
  • 彼は、イエスは、マリアと、「パンセラス」という名の金髪のローマ兵(ドイツ生まれ)との間の私生児であるとした。
第四欄シマカス訳ギリシャ語旧約聖書】
 シマカスは二世紀の異端エビオン派であり、イエス・キリストの神性を否定した。
第五欄七十人訳ギリシャ語旧約聖書】
 数々の外典を含む。
第六欄テオドシウス(セオドシオン)訳ギリシャ語旧約聖書】
 外典『スザンナの物語』を含む。テオドシウスは異端グノーシス派であったが、その後、ユダヤ教に転向した。

 オリゲネスの改ざん旧約聖書『ヘクサプラ』には、【異端エビオン主義異端グノーシス主義】という要素も含まれていることがわかります。

 第三部で、キリスト教異端者が作る異端聖書は、異端思想を含む改ざん聖書となるはずであることを見ました。
『異端聖書』異端思想+改ざん聖書

 まさに、その通りのことが、バチカン写本とシナイ写本と同じく、このオリゲネス『改ざん聖書』でも見られます!
 以上のことをまとめると、こうなります。
オリゲネス聖書

オリゲネス改ざん聖書』には、 異端者たち『聖書』《外典》が含まれている。

オリゲネス改ざん聖書』は、 『異端の教え』と『改ざん聖書本文』から成る『異端聖書』である。


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