聖書の歴史 P-6 聖書の歴史 目次 

ローマ皇帝コンスタンティヌスが選んだ
エウセビウス-オリゲネス版』聖書


ベンジャミン・G・ウィルキンソン博士

ウィルキンソン博士著『立証された欽定版聖書』第二章
Our Authorized Bible Vindicated(PDF))

 「紀元312年、コンスタンティヌスはローマ帝国の皇帝になりました。
 それからしばらくして、彼は自分自身のためにも、また彼の帝国のためにもキリスト教を受容しました。
 異教の宗教とキリスト教との融合をもたらそうとしていた彼が見出したのは、優劣を競う三つのタイプの聖書でした。
 すなわち、後にTR(テクストゥス・レセプトゥス)となる本文によるコンスタンチノープルの聖書、パレスチナの『エウセビウス-オリゲネス版』聖書、および、エジプト版聖書でした。
4世紀〜の『聖書』
後にTRとして集大成される本文
   
  
  
改ざん聖書
『エウセビウス-オリゲネス版』聖書
エウセビウス-オリゲネス版
エウセビウスの「50冊の聖書」(331年)

 特に、後にTRとなる聖書本文を主張する人々と、『エウセビウス-オリゲネス版』本文を主張する人々との間の争いは熾烈でした。後にTRとなる聖書本文の擁護者たちは、比較的質素な階級に属し、初代教会にならうことを熱心に求めている人々でした。

 『エウセビウス-オリゲネス版』本文は、純粋な神のことばと、オリゲネスの思いの中にあったギリシャ哲学とが混ざった産物でした。それは、『神のことばをグノーシス主義に適合させたもの』と呼べるかもしれません。

エウセビウス-オリゲネス版』聖書に関わる人々
オリゲネス
《オリゲネス》
オリゲネス
  • 広範囲に旅をし、どこでもギリシャ語の新約聖書を見つけると、それを自分の教理にぴったり合うように改ざんした。
  • 新プラトン主義の創始者から教えを受けた。
  • イエスは一人の被造物にすぎないと信じた。
  • 前世からの生まれ変わり』を信じた。
  • 「洗礼による生まれ変わり」(人は水のバプテスマによって救われるという信念)を信じた。
  • 「人は罪のない者となるために、煉獄(れんごく)に行かなければならない」と信じた。
エウセビウス
  • アリウス派
  • アリウスの友人
  • イエスは肉において来られた神ではない
    と信じていた
  • オリゲネスこそ最も偉大な人物」と考えた
ローマ皇帝コンスタンティヌス
  • ローマの神秘カルトの高位の祭司
  • 妻と息子をも殺害
  • 太陽崇拝者たちの高位の祭司
  • 貨幣にアポロ(ニムロデ)像刻印
  • 異教の魔法を信奉
  • 追放されたアリウス復帰を許可
コンスタンティヌス二世
 彼が任命した主教たち
  • アリウス派


 コンスタンティヌス帝はキリスト教を受容したため、彼はそれらの数々の聖書のうちのいずれかの聖書を選択することが必要となりました。ごく自然に、彼は、『オリゲネスによって書かれ、エウセビウスによって編集されたもの』を好みました。
 オリゲネスは、彼の哲学によってキリスト教をグノーシス主義と結合させた、知的に優れた人物でした。ちょうど、コンスタンティヌス自身も、異教の国家であるローマにキリスト教を結合させようとする政治的天才であったようにです。
 コンスタンティヌスが好んだタイプの聖書とは、キリスト教界について彼の帝国主義的な概念の土台を与えてくれるような『読み方』のある聖書でした。
 オリゲネスの哲学は、コンスタンティヌス『宗教と政治』の神政政治に役立てるために、ぴったり適合していました。
《オリゲネス》
オリゲネス
オリゲネス聖書
 エウセビウスは『オリゲネスの大称賛者』であり、彼の哲学を深く学んだ人でした。
 彼は、『オリゲネス版の聖書』である『ヘクサプラ』の第五欄を編纂したばかりでした。
 コンスタンティヌスはこれを選び、50冊の聖書を用意するよう要請しました」





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