旧約聖書の歴史と改ざんF-1 聖書の歴史 目次 

《 旧約聖書の真の本文…マソラ本文

フロイド・N・ジョーンズ博士

レビ族に託された神のことば

 旧約聖書の時代、レビ族の祭司たちが神のことばを書き写し、保持してきました。
 聖書のいたるところに記されている通り、筆記者はみなレビ族に属していました。(マラキ2・7、申命記31・25、申命記17・18参照)
 聖書本文を保持するこの方法は、このうえなく成功を収めました。
 主なるイエス様が、モーセからご自分の日までの約1500年の間に文字の一点あるいは一画も改ざんされなかったことを証言された通りです(マタイ5・18)。

なぜなら、まことにあなたがたに言いますが、天と地が過ぎ去るまでは、律法から文字の一点あるいは一画も、すべてが起こるまでは、過ぎ去ることは決してないからです」(マタイ5・18)


正確に受け継がれてきたマソラ本文

 私たちの時代にあるヘブル語旧約聖書の正確さに関しては、ベンジャミン・ケニコット監督2億8千万(280,000,000)の文字を含む旧約聖書の581の写本についての研究を行いました。

 その2億8千万の文字の中に、90万(900,000)の変形語がありました。
 大きい数字のように見えるかもしれませんが、それは、316文字につき1文字にすぎず、1%の三分の一にすぎません。
 ただし、それだけではありません。その90万(900,000)の変形語のうち、75万(750,000)語は、つづり方に関わるものです。
 すなわち、文字が"i"であるか"u"であるかというものです。
 これは、発音する際に使われる母音符号(母音が表記されない原語に添付される、母音を表すための記号)に関係しており、これらはAD600年ごろ、 マソラ学者として知られるユダヤ人書記者たちのグループによって付加されたと考えられているものでした。
 こうして残されているのは、2億8千万(280,000,000)の文字のうち、15万(150,000)の変形語だけです。
 すなわち、変形語が1580文字につき1つだけ、0.0006(1万分の6)だけの正確度なのです。
 その変形語のほとんどは、ほんの少数の写本の中に見られるものです。事実、ほとんどは、ただ一つの崩れた写本に由来しています。

 死海文書(巻物)のイザヤ書は、ヘブル語のマソラ本文(発音を補助するための母音符号付きのヘブル語旧約聖書)のイザヤ書と一致しています。
 現存する最古のマソラ本文は、AD900年頃のものです。
 そのイザヤ書では、相違はほとんど全くありません。
 たとえば、イザヤ書53章の場合、1100年近くもの書き写しの年数を経た後でも、疑念があるのは、三文字から成る一単語だけでした。

 実際のところ、このマソラ本文こそが真の本文なのです。死海文書ではありません。死海文書が千年以上も古いものであっても、です。

異端エッセネ派による『死海文書』

 死海文書は、神によってそれらを守るようにとの責務を与えられたユダヤ人たちによって書かれたのではありません。彼らはレビ族に属してはいませんでした。
 彼らは、ユダヤの禁欲主義カルトエッセネ派の人々であり、彼らの教えは数々の異端で満ちたものでした。

退けるべき『七十人訳聖書』

 同様に、『七十人訳聖書』の写本とされるものも、それらの間でかなり大きな相違が見られ、ヘブル語マソラ本文とは多くの箇所で一致していません。
 両者とも正しいことはあり得ません。
 ヘブル語マソラ本文が、誤りのない無謬の神のことばであるゆえ、『七十人訳聖書』は、いいかげんなものとして見るべきであり、退けるべきなのです。


"The Septuagint: A Critical Analysis"
(『七十人訳聖書:批評学的分析』 フロイド・ノレン・ジョーンズ博士)より抜粋



関連ページ: 《 旧約聖書の正典と保持フロイド・N・ジョーンズ博士
さらに深い理解のために(英語)
"The Septuagint: A Critical Analysis"
 (『七十人訳聖書:批評学的分析』 フロイド・ノレン・ジョーンズ博士著



次へF-2
聖書の歴史 目次  F-1 3 4


ページの上へ↑
……

旧約聖書の真の本文…マソラ本文
七十人訳聖書…想像の産物
《『だまし物』の七十人訳聖書
七十人訳聖書の人為的加工矛盾
さらに深く学ぶためのリンク集
聖書のホームページ
聖書シリーズの本
聖書の歴史 目次
カ タ ロ グ一覧
エターナル・ライフ・ミニストリーズ





利用規約  Copyright C. エターナル・ライフ・ミニストリーズ   Counter