旧約聖書の歴史と改ざんF-63 聖書の歴史 目次 

《 ビブリア・ヘブライカ_改ざん聖書本文


3編集者の『推測』


編集者の推測

 ビブリアヘブライカには、『略語表』のページがあります。その中に、ラテン語の略語の説明があります。たとえば、
  • "l=legendum"(こう読むべし)
  • "prb=probabiliter"(おそらく、もっともらしい
  • "frt=fortasse"(たぶん、おそらく、〜かもしれない
  • "add=addidum"(付加)
  • "dl=delendum"(削除)
そして、このビブリアヘブライカの脚注に、次のような略語の組み合わせも含めた『説明』が、ひんぱんに書かれているのです。ビブリアヘブライカの最初の5ページ(創世記1・1〜4・9)だけでも、これだけあります。
  • "l prb"(おそらく、こう(変えて)読むべし)…創世記1・9、2・9
  • "frt"(たぶん、こうである、こうかもしれない)…創世記4・8
  • "l frt"(たぶん、こう(変えて)読む、こう読むかもしれない)…創世記1・21、2・4、2・17、3・16、4・4、4・7
  • "frt add"(たぶん、付加すべし)…創世記2・19、3・14、4・7
  • "frt dl"(たぶん、削除すべし)…創世記1・27、2・4
上記のように、「たぶん…」「おそらく…」という表現がここだけでも14箇所も見つかります。
下の図は、ビブリア・ヘブライカのp.5(創世記3・17〜4・9)です。このページには、「たぶん…」という表現が4箇所見つかります。


ビブリア・ヘブライカ構成


 これらはすべて、編集者の推測です!
 聖書本文の 付加・削除・変更などが、ルドルフ・キッテルを初めとするドイツ人合理主義者たちの推測や判断でひんぱんに行われたのです!

 牧師であり聖書学者であるD.A.ウェイト博士は、1948年から1953年までアメリカのダラス神学校でヘブル語を学んでいました。彼の教師はメリル・F・アンガー博士であり、『アンガーによる聖書辞典』などの著者でもありました。
 その授業で彼らは、『ビブリア・ヘブライカ』のイザヤ書を読んでいました。
 D.A.ウェイト博士はこう述べています。

「アンガー博士はマソラ本文とは異なる仕方でその語を読みました。
 彼は、その変更の根拠として、その欄外にある『異読』を使ったのです。
 私は手を上げて、こう言いました。
 『アンガー博士、なぜ、この本文を変更したのですか?
 彼はこう答えました。
 『そのほうが、より良い読み方なんですよ』

 つまり、欄外にそう書かれているからなのです。
 彼らはその語を変更したいと思う時はいつでも、全く何の証拠がなくても、そうするのです。
 欄外に書かれている"L"は、ラテン語の"legendum"を表しています。
 それは、「こう(変えて)読む」を意味します。…
 事実、創世記1・9の欄外に、"L"が存在します。
 その"L"の後に、"prb"おそらく、こうである)と書かれています。
 つまり、何の証拠も、何の文献もないのです。
 それはまさに、推測であり、当てずっぽう(当て推量)なのです。
 聖書を信じているクリスチャンたちが、どうして、、当てずっぽうや推測で自分たちの聖書を決定させることができるのか、私にはわかりません。
 けれども、彼らはそれをしているのです」  
D.A.ウェイト博士著 "Defending the King James Bible", p.29〜)


 次に、ビブリア・ヘブライカの『諸資料』について見てみましょう。




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