ライプチヒのリーフの中に、欄外の注が消された跡がいくつかあります。
特に、第36帖第6リーフ表でそれが生じており、その消し跡によって、ことばが肉眼には判読不能とされています。
ところが、大英図書館のウェブサイトでは、問題はないかのように書き直しがされています。
(これも、大英図書館のファクシミリ版の皮紙の色は、現物の実際の色ではなく、均一化されています)
《第36帖第6リーフ表》(写真A)(クリックで大英図書館の該当ページに移動)と拡大写真B
書き直しがされる前は、欄外の注は消されていた。
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けれども、いったいなぜ、それらは消されたのでしょうか?
この箇所の事例では、それは湿式摩擦でなされていて、インクを不鮮明にしています。
きわめて奇妙なことです。
それは決して自然な劣化の結果ではありません。
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■このページは、ビル・クーパー博士著『シナイ写本とバチカン写本の偽造』の第九章からの一部抜粋です。詳細は同書をお読みください。
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