■世界宗教者会議(1999年)
1999年、南アフリカ共和国のケープタウンで、ローマ教皇が主宰する宗教会議が開かれ、さまざまな宗教やカルトの指導者約2000人が出席しました。
そこに集まったのは、仏教の僧侶たち、ゾロアスター教の祭司たち、カトリックの枢機卿たち、ヒンズー教のグールー(導師)たち、アメリカ・インディアンのシャーマンたち、ユダヤ教のラビたち…でした。
ローマ教皇は彼らにこう言いました。
「すべての者は、正統派キリスト教信者たちを非難することに参加しなければならない。
彼らは"言論を悪用"する者たちであり、人々を"憎しみと暴力に駆り立てる"ことに努めている者たちである」 |
出席者全員が二つの重要ポイントに関して一致しました。
- ローマ教皇ヨハネ・パウロ二世は地球の首位の霊的案内者かつ監督として総意により支持された。
- この世界的エキュメニカル運動に同調することを拒む正統派キリスト教信者たちは沈黙させられるべきである。
彼らは、憎しみに満ちた『危険な過激主義者』として非難されなければならない」
(True Bible believers denounced at Papal Conference.Power of Prophecy)[March 2000,Vol.2000-03,p.3] |
こうしてわかるように、ローマ・カトリック教会にとっては、エキュメニカル運動の対象は、もはやキリスト教界の中(特にプロテスタントの諸教会)に限定されたものではなく、世界の全宗教を対象とするものです。
たとえば、イギリス国教会(カトリック傘下_詳細は後述)のカンタベリー大主教マイケル・ラムゼイ(1904年〜1988年)は、聖書協会世界連盟 UBSの指導者でした。彼はこう言いました。
「天国はクリスチャンだけのための場所ではない。
私は、そこで、現代の多くの無神論者たちと会うことを期待している」
(『デイリー・メール誌』1961年2月10日 ロンドン) ( 注1)
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マイケル・ラムゼイ
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