■ バシリスク(蛇)の形に造られた大聖堂
サンピエトロ大聖堂(Saint Peter's Basilica『聖ペテロのバシリカ』)が何に似せて造られているかは、このの敷地の全体を見れば明らかです。

サンピエトロ大聖堂から広場にかけて、一匹の蛇の形が見られます。
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頭に冠のようなものを載せた蛇の形をしています。
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蛇の口から『舌』が延びています。『さすまた』の形の小道です。
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ギリシャ語『バシリスコス』は「小さな王」を意味します。
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『バシリスク』は伝説上の爬虫類であり、一度見つめるだけで死をもたらすことのできる蛇の王とされています。
[Basilisk(ラテン語名: Regulus その他の名前: Baselicoc, Basiliscus, Cocatris, Cockatrice, Kokatris, Sibilus )(1633年 Basilisk)]
このバシリスクは、次のように描かれています。
この蛇については、一世紀に書かれた書物に登場し、こう書かれています。
「このバシリスク蛇の目を見る者はだれでも、すぐに死ぬ。
その長さは30センチもなく、頭部には王冠のように見える白い箇所がある。…
それが触れたり息を吹きかけるだけで、草を焦がし、灌木を倒し、岩を破壊する。
その毒は致命的である。
かつて、馬に乗った人が一匹のバシリスクを槍で刺すと、その毒が槍を上がって来て、その人だけでなく馬をも殺した。
イタチはバシリスクを殺すことができる。イタチの住んでいる穴にこの蛇が投げ込まれると、イタチの悪臭がそのバシリスクを殺し、同時に、バシリスクはイタチを殺す」
(Pliny the Elder, "Natural History", Book 8, 33)Basilisk)
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七世紀のセビリャのイシドールスは、こう述べています。
「バシリスクは長さは15センチであり、白い箇所がある。
それは蛇たちの王である。…
人間がそれを見つめるなら、それはその人間をも殺す。
バシリスクの顔のそばを鳥が飛ぶなら、害を受けずに通り過ぎることはない。
それがどんなに遠くに離れようとも、それは焼き尽くされ、この生き物の口でむさぼり食われる。
ただし、バシリスクはイタチに負かされてしまうかもしれない。だから人々は、バシリスクが潜んでいる洞穴にイタチを入れるのである。するとバシリスクは、そのイタチを見ると逃げ出し、イタチはバシリスクを追いかけ、それを殺す。…」
(Isidore of Seville,"Etymologies", Book 12, 4:6-9)Basilisk)
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フィリップ・コスロスキ氏は、こう述べています。
このように、1506年から1626年にかけて再建されたサンピエトロ大聖堂(Saint Peter's Basilica『聖ペテロのバシリカ』)は、
- そもそも、太陽神の崇拝者であったコンスタンティヌスが建立させたものであり、
- サタンにぴったりのシンボルであるバシリスクに似た形に再建されていることがわかります。
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