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UBS版聖書本文の検証
マタイ1・7、8

間違いであると自認されている事例

ウィルバー・N・ピッカリング博士

新約聖書本文TRの訳例
《ギリシャ語》
アサ

《訳例》
アビヤはアサを生んだ。
 (8節)アサはヨシャパトを生んだ
TR 新約聖書

「アビアはアサを生めり。
 (8節)またアサはヨサパテを生めり」新契約聖書

「Abia begat Asa;
 (8節) And Asa begat Josaphat」KJ

UBS版ギリシャ語本文ほか、 ごく少数の写本の読み方と訳例
《ギリシャ語》
アサフ

《訳例》
「Abijah the father of Asaph,
(8節) and Asaph the father of Jehoshaphat」
(ESV English Standard Version)
問題点
 アサフはイエス様の系図に属してはいません。
コメント
 アサフはレビ人であり、ユダ族に属してはいませんでした。
 彼は王ではなく、詩篇作者でした。
 UBS版の本文の編集者たちは、自分たちの読み方がレビ族のことを述べていると理解しています。
 そのことは、ブルース・メッツガーUBS版本文の編集者)のコメントから明らかです。注1
(ブルース・メッツガー → 聖書の歴史 E-2現代版聖書を編集するリベラル派の人々」参照) 

 おそらく、「アサフ」は「アサ」のつづりの間違いではないはずですが、「アサ」と「アモン」(10節)以外に、バチカン写本には、このマタイ1章の中で13の名前のつづりの間違いがあり、シナイ写本には10のつづり間違いがあります。
 ラグランジェは、「アサフ」を古代の書記者のエラーと考えましたが、そのラグランジェに応えて、メッツガーはこう記しています。
 「しかし、この伝道者(マタイ)はこの系図の資料を、直接旧約聖書からではなく、その後の系図リストから引き出したのかもしれない。
 その際、間違ったつづりが生じた
 したがって、(UBS版の本文の)編集委員会は、(あとで)書記者が修正したように見えるものを採用すべき理由を何も見出さなかった」(p.1)

 このように、メッツガーは、彼らが採用したつづり字が「間違っている」ものであることを率直に述べています。
 RSVやNASBは、脚注を付けて、「ギリシャ語では『アサフ』と読む」と記しています。
 10節の「アモン」(TR本文)と「アモス」(非TR)の事例も、これと類似しています。
………………………
注1)Bruce Metzger,"A Textual Commentary on the Greek New Testament",p.1



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ネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文の検証 目次

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