新約聖書本文TRの訳例 | |
《ギリシャ語》 「トゥ・アミナダブ、トゥ・アラム」(アミナダブの、アラムの) 《訳例》 「アミナダブの子、アラムの子、エスロムの子…」(TR 新約聖書) 「アミナダブの、アラムの、エスロムの」(新契約聖書) 「Which was the son of Aminadab, which was the son of Aram, which was the son of Esrom」(KJ) | |
UBS版ギリシャ語本文ほか、 ごく少数の写本の読み方と訳例 | |
《ギリシャ語》 「トゥ・アミナダブ、トゥ・アドメイン、トゥ・アルネイ」(アミナダブの、アデミンの、アルニの) 《訳例》 「アミナダブ、アデミン、アルニ、エスロン」 「the son of Ammin'adab, the son of Admin, the son of Arni, the son of Hezron」(RSV) | |
《問題点》 架空の名前の「アデミン」と「アルニ」がキリストの系図に入れられています。 《コメント》 少数派の写本では、「アミナダブ」の代わりに、「アドメイン(バチカン写本)・アダム」などがあり、 「アドミン」の代わりに、「アドメイン・アドム」などがあり、 「アルニ」の代わりに、「アルネイ(バチカン写本)・アルヒ・アラム」などがあります。(注1) UBS版の本文は、まさに、「パッチワーク・キルト」(つぎはぎ細工)です。 メッツガーはUBS版の本文についての見解を提示する中で、こう述べています。 「(UBS版の本文の)編集委員会は、不満足度が最も低いと思われる本文を採用した」(注2) UBS版の本文の編集者たちは、彼ら自身の読み方を作り、それを「不満足度が最も低いもの」であると主張しています。 大多数の写本の読み方(TR)は、何の問題も引き起こしていません。 ……………………… (注1)この箇所についての詳細は、Floyd Nolen Jones,"Which Version Is the Bible?",pp.244-245を参照。 (注2)Bruce Metzger,"A Textual Commentary on the Greek New Testament",p.136 |
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聖書の歴史W 信仰破壊システム 【1】全くちがう二種類の聖書 |
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