新約聖書本文TRの訳例 | |
「(該当箇所有り)」(TR 新約聖書) 「(該当箇所有り)」(新契約聖書) 「(該当箇所有り)」(KJ) | |
ネストレ版/UBS版聖書の訳例 | |
「(★該当箇所は括弧付きの扱いがされている)」
「(★該当箇所は括弧付きの扱いがされている)」(NAS) | |
《コメント》 多くの現代版聖書では、この箇所は削除されているか、脚注扱い(あるいは、括弧付きの扱い)がされています。(注1) アウグスチヌス(354年〜430年)は、一部の人々が、「彼らの妻が罪を犯して罰せられないように」、この箇所を削除していると記しています。(注2) エドワード・F・ヒルズ博士(1912年〜1981年)は、十世紀のニコンという名前のギリシャ人が、アルメニア人たちがこの箇所を削除していることについて非難したと述べています。 その理由は、「このようなことを聞くのは、ほとんどの人にとって有害だから」(注3)というものでした。 さらにヒルズ博士は、「非常に早い時期から、ペンテコステの日にヨハネ7・37〜8・12の箇所を朗読することがすべてのギリシャ教会での慣習となっていた」(注4)と述べています。 1998年のモーリス・ロビンソン博士による報告書では、1665の「ほとんどすべての連続する聖書本文をあらためて照合」したところ、ギリシャ語新約聖書写本のうち約1350の写本(81%)にこの箇所が含まれていることが明らかにされました。 ……………………… (注1)この箇所についての詳細は、Floyd Nolen Jones,"Which Version Is The Bible?(2010年版)",pp.219-230, "The Pericope de Adultera"を参照。 (注2)Edward Freer Hills,"The King James Version Defended",p.151 (注3)Hills 同書 (注4)同書 p.157 |
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聖書の歴史W 信仰破壊システム 【1】全くちがう二種類の聖書 |
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