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【1】 |
■現代の数々の"新約聖書"の土台 19世紀後半以降に新たに登場してきた数々の"新約聖書"は、WHという全く新たな新約聖書本文を土台として作られています。 このWH本文とは、ウェストコットとホートが19世紀に作成したギリシャ語新約聖書本文("The New Testament in the Original Greek")を意味します。 そのWH本文が土台となって作られた『英語改訂聖書』がRV("Revised Version",またはERV)でした。 RVの新約聖書も、ギリシャ語新約聖書本文のWHも、1881年に登場しました。 1881年にRVを作り出したのは、当時の英国の『聖書改訂委員会』であり、その改訂作業を主導したのは、ウェストコットとホートらの降霊術者たちでした。
この委員会によって作られたRVは、どんな内容のものとされたのでしょうか? |
●ユニテリアン派の学者:G・V・スミス 委員の一人であるジョージ・ヴァンス・スミス(1816年〜1902年)は、ユニテリアン派の学者でした。 彼はイエス・キリストの神性も、あがないも、聖書の霊感も否定しました。彼は聖セイビャーズゲートチャペル教会の牧師でした。 ユニテリアン派の教えは、次の通りです。
1862年には、スミスは他の二人のユニテリアンの牧師と共同で、ユニテリアン派の旧約聖書『旧約聖書の翻訳改訂版』(The Revised Translation of the Old Testament)を『英国外国ユニテリアン協会』から発行していました。 そして、彼は新約聖書改訂委員会(1870年開始〜1881年終了)に委員として全期間参加しました。 スミスについては、委員会に彼を入れないようにする動きがありました。 ところが、ウェストコットとホートのほか、委員のスタンレー監督も、旧約聖書担当委員のサーウォール司教も、「スミスを委員会から除くなら、我々は委員を辞める」と猛反対しました。(George Vance Smith) ホートは、新約聖書改訂委員会にユニテリアン派の人物が加わるべきだ、と主張しました。(Revised Version) アメリカ版の『聖書改訂委員会』(1871年開始)にも、ユニテリアン派の学者が参加していました。("Assault on the Remnant",by Ted Schultz,2016) |
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【2】 |
■改訂者のスミス自身が認めた『ユニテリアン向けの聖書』:RV
その本の前書きには、英国外国ユニテリアン協会が「ユニテリアンのキリスト教を促進させる」ために数々の書物を発行する旨が記されています。 この本の中で、スミスは、英語聖書RVがユニテリアン派の教えを支持 する聖書であることを多くの事例を取り上げつつ説明しています。(George Vance Smith) この本は、本文が全部で51ページという小さな本であり、できるだけ多くのユニテリアンたちに読んでもらうことを意識して発行されたと思われます。 その目的は、この新たに発行されたRVがユニテリアンたちにも安心して読んでもらえるユニテリアン向けの聖書となっていることを理解してもらうためであったと考えられます。 この本の『結論』で、彼はこう述べています。 つまり、「教理上の観点から」は『重要度の高い変更』が施されたことをスミスは暴露しているのです。 そのため、彼は、このRVが従来のKJ版聖書とは異なるものであり、ユニテリアンの教理にも合致したものとなり、ユニテリアンたちが安心して使うことのできる「ユニテリアン向けの聖書」となったことを強調しています。 スミスはその理由をいくつかの事例から述べています。
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■ユニテリアン協会が認めた『ユニテリアン向けの聖書』:RV
それは、ヘンリー・イアソン著の、『修正された英語聖書に関する注釈…ユニテリアン派のキリスト教の諸原則に関係する改訂旧新約聖書の本文について』というものでした。(Notes on the amended English Bible, with special reference to certain texts in the Revised Version of the Old and New Testaments bearing upon the principles of Unitarian Christianity,by Ierson, Henry ,British and Foreign Unitarian Association PDF) この本には、以下のことが記されています。
こうして明らかなように、著者のヘンリー・イアソンも、このRVがユニテリアン派向けの聖書であることを本書で繰り返し説明しています。 同じことは、RVが登場した1881年に、改訂者であったスミスが『英国外国ユニテリアン協会』発行の著書で説明しました。 そして1887年にも、ヘンリー・イアソンが『英国外国ユニテリアン協会』発行の著書で再度そのことを解説し、そのことをあらためて確認しているのです。 すなわち、RVがユニテリアンのキリスト教向けの聖書であることを、です。
したがって、その本文であるWH本文(ウェストコットとホート作成)も、ユニテリアン信者向けの"本文"なのです。 |
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【4】 |
■ウェストコットとホートとユニテリアンたち ウェストコットとホートは、ユニテリアン派の教えの影響を受けていたことを自ら認めています。 (《ウェストコットとホートの信念》参照)
彼らの基本信念は、こうでした。(→1881年に登場したWH本文と英語聖書RV参照)
こうして明らかなのは、三人とも、イエス・キリストの神性を否定することや、聖書の霊感を否定することが共通していることです。 つまり、イエス・キリストを神と認めず、聖書を聖霊によって霊感された神のことばとは信じないことです。 すなわち、イエス・キリスト不信者・聖書不信者であることです。 ウェストコットとホートがユニテリアンの学者スミスをどうしても改訂委員会に入れようとした理由も理解できます。 スミスの主張するユニテリアンの教えは、ウェストコットとホートの信念とほぼ一致していたからです。 彼らは多くの点で同じ見解だったのです。 上記の彼らの信念を、以下の《リベラル派の信念》と比べてみましょう。 (詳細は→《リベラル主義と聖書の教え》参照)
こうして明らかなのは、ウェストコットとホートも、スミスも、完全にリベラル派であったことです。 そして、1881年に登場したRVは、ユニテリアン派向けの聖書として作り出されただけでなく、リベラル派向けの"聖書"としても作られたのです。 したがって、その本文であるWH本文(ウェストコットとホート作成)も、ユニテリアン派向けの本文であり、リベラル派向けの本文でもあるのです。 |
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《福音派・保守派の人々は |
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■真実の隠蔽(いんぺい) リベラル派やユニテリアン向けの聖書や本文であるのに、キリスト信者・聖書信者の福音派・保守派の多くの人々が、なぜ、これらのものを受け入れたのでしょうか? それは、真実が隠蔽(いんぺい)されたからです。 ウェストコットとホートらは教会(イギリス国教会)に偽りを言い、欺きました。 教会(イギリス国教会)が彼らに課していたことは、TR聖書本文の『小さな変更』を施すことだけでした。 (→『小さな変更だけのはずであった聖書改訂』参照) ところが、彼らはそれに違反して全く別の英語聖書RVを作り出しました。 彼らは自分たちの正体も隠しました。 (→ウェストコットとホートの【欺き・違反・偽り】【正体の隠匿】参照) その委員会には、F.H.A.スクリブナー博士やサミュエル・ウィルバーフォース司教(彼は進化論に反対の立場でした)などのような少数の福音派・正統派の聖職者や学者たちも委員として参加していました。
したがって、福音派・正統派のクリスチャンは、こう受け留めたのです。
こうして福音派・保守派の多くの人々はだまされました。 福音派・保守派の多くの人々の反応は、次の図の通りです。
ウェストコットとホートらは自分たちの正体を隠したまま、イギリス国教会から委託を受けた『聖書改訂委員会』という名目の下で新たな"聖書"を登場させることに成功しました。 福音派・保守派の多くの人々はだまされてきたのです! |
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【6】 |
■福音派・保守派の主張の排除
『聖書改訂委員会』の中には、F.H.A.スクリブナー博士やサミュエル・ウィルバーフォース司教のような福音派・保守派の人々も委員として参加しましたが、彼らの意見は、「投票によって退けられました」 なぜなら、新約聖書改訂の主導者であるウェストコットとホートの側の委員には、結束力の強力な秘密クラブ員仲間のライトフット、トレンチ、アルフォードらもおり、さらにはユニテリアンのスミスも、そして「スミスを委員会から除くなら、我々は委員を辞める」と猛反対したアーサー・P・スタンレーなどもいたからです。 また、TR本文とは異なる独自のギリシャ語新約聖書(改ざん本文)を作り出したサミュエル・P・トレゲル (1813年〜1875年)もいました。(THE ENGLISH REVISION COMMITTEE) さらには、他の合理主義者やリベラル派の委員たちも、福音派・保守派の意見よりは、ウェストコットとホートらの意見に従ったことでしょう。
この改訂委員会の実情はこうでした。
サミュエル・ウィルバーフォース司教については、こうでした。
こうして、主導者であるウェストコットとホートは自分たちが以前から準備していたギリシャ語聖書本文を持ち込み、彼らの願う通りの"聖書"を作り出したのです。 そして彼らは、WH本文とRV聖書をプロテスタントの人々に広めました。 ■形式だけの"共同作業" 彼らは、『聖書改訂委員会』というイギリス国教会から"委託"された"聖書改訂"事業という名目の下で、しかも福音派・保守派の人々との"共同作業"という形態により、出来上がった"聖書"が福音派・保守派から拒否されないようにすることを可能にしたのです。 約11年間続けられたこの委員会の定期的な会合は、形式的には"共同作業"でしたが、福音派・保守派の人々がいても、いなくても、実質的には、リベラル派とユニテリアンの人々だけで作り出す"聖書"と同じものを作り上げたのです。 |
■「彼らを放っておきなさい」 聖書はこう言っています。
信者たちは、不信者たちといっしょに約11年間の定期的な会合を続けるべきではありませんでした。 ウィルバーフォース師やスクリブナー博士らキリスト信者・聖書信者たちは、ウェストコットとホートらリベラル派やユニテリアンの人々や降霊術者・秘密クラブ員たちキリスト不信者・聖書不信者たちと、不釣り合いのくびきをいっしょに付けるべきではありませんでした。 イエス・キリストはこう言われました。
福音派や保守派の人々は、本当は、「放って」おけばよかったのです! けれども、彼らはだまされてしまいました。
それは何だったでしょうか?
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●歴史U WH本文に由来する"聖書"
1 降霊術者らが作った改ざん"聖書" 2 リベラル派とユニテリアン向けの改ざん"聖書" 3 1ヨハネ5・7 保持する聖書・消された"改ざん聖書" 4 "一つの世界宗教"のための"一つの世界聖書" |
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聖書の歴史W 信仰破壊システム 【1】全くちがう二種類の聖書 |
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★OSAS・カルビニズムの正体 |
★地獄に行った偽クリスチャンたち |
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