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■イザヤ14・12…「ルシファー」を表す語のある唯一の箇所 歴史的にもイザヤ14章は、ルシファーについて述べられていることとして教会によって引用されてきました。 ところが、多くの聖書は「ルシファー」という名前を削除しています。 そのことにより、聖書全体の中で唯一、サタンの真の姿に言及している箇所を取り除いています。 NIV、NASなどの聖書は、あたかも、「星」という語がこの箇所に存在するかのような読み方(「明けの星」「明けの明星」)をしていますが、「星」というヘブル語は、この文脈のどこにも見出されません。 神がお選びになった『ヘーレル』という語(ルシファーを表すヘブル語)は、旧約聖書のほかのどこにもなく、ただこの箇所にしかない語です。 さらに、黙示録22・16は、イエス・キリストこそが「明けの明星」であることを明らかにしています。 ルシファーを「明けの明星」であるとすることは、ヘブル語の旧約聖書にその起源があるのではなく、ルシファーを金星という惑星と結び付けている古代神話および魔術に由来していることを理解しなければなりません。 ■現代の多くの聖書が与えている印象 現代の聖書の中には、イザヤ14章にある「地獄への崩落」が、悪魔であるルシファーのことではなくイエス・キリストのことを述べているかのような言葉づかいで記しているものもあります! NASの聖書は、イザヤ14章の隣の参照箇所に第二ペテロ1・19(「明けの明星」)を記して、この箇所がサタンのことではなくキリスト・イエスのことについて述べているかのような印象を与えています。
しかし、ルシファー(ヘブル語『ヘーレル』)は「明けの明星」を意味していません。 それはラテン語のことば(「光」を意味するルクス、あるいは、ルシスと、「もたらす」を意味するフェロに由来)であり、「明るいもの」、「光をもたらすもの」を意味します。 金星のその輝きのゆえに、古代から「ルシファー」(『ヘーレル』)は、世俗の(異教の)著作の中で、この天体と関連付けられてきました。 ■ルシファーがサタンであることを証しする聖書 KJ版聖書は、ルシファーがサタンであることを証ししています。 その証言がなければ、このきわめて重要な真理はやがて失われてしまうことでしょう。 ジュネーブ聖書(1560年)などの古い英語版の聖書にも「ルシファー」と記されています。
(Floyd Nolen Jones,"Which Version Is The Bible?"(2010年版)[PDF]vii 〜参照)
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マソラ本文・KJ版聖書・ジュネーブ聖書・TR本文の訳文 |
【イザヤ14・12】 「どうしてあなたは天から落ちたのか、ルシファー(ラテン語訳。ヘブル語『ヘーレル』)、暁の子よ。…」 (イザヤ14・12 ヘブル語マソラ本文直訳) 「How art thou fallen from heaven, O Lucifer, son of the morning ! how art thou cut down to the ground,… Yet thou shalt be brought down to hell, to the sides of the pit.」 (イザヤ14・12,15 キング・ジェームズ版聖書) 「How are thou fallen from heaven, o Lucifer, son of the morning」 (イザヤ14・12 Geneva Bible ジュネーブ聖書)
【黙示録22・16】「私イエスは、… 私こそが、ダビデの根また子孫であり、輝きのある、そして早朝の、あの星なのです」 (TR新約聖書)
明らかに、天から落ちた者であるルシファー(イザヤ14・12) ≠ 『早朝の、あの星』であるイエス(黙示録22・16) 当然、両者は全く別の存在です。 つまり、イザヤ14・12の箇所は、イエス・キリストのことについて述べているのではなく、ルシファー(サタン)のことを述べています。 ところが、現代の多くの聖書の場合は、これとは正反対です! |
現代の多くの聖書の訳文 | |||
【イザヤ14・12】 「明けの明星、暁の子よ。どうしておまえは天から落ちたのか」 (イザヤ14・12 『新改訳2017』) 「黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった」 (イザヤ14・12 『日本聖書協会 口語訳聖書』) 「How you have fallen from heaven, O morning star, son of the dawn! You have been cast down to the earth… 15 But you are brought down … to the depths of the pit」(イザヤ14・12,15 NIV)
【黙示録22・16】 「わたし(イエス)は…明けの明星である」 (黙示録22・16 『聖書協会 共同訳』『聖書 新改訳2017』) 「I, Jesus, have sent my angel to give you this testimony for the churches. I am the Root and the Offspring of David, and the bright Morning Star」 (黙示録22・16 NIV) したがって、天から落ちた者である『明けの明星』(イザヤ14・12) = 『明けの明星』であるイエス(黙示録22・16) つまり、現代の多くの聖書は、イザヤ14・12の箇所がサタンのことではなくキリスト・イエスのことについて述べているかのような印象を与えています!! |
■さらに深い理解のために… Should the Bible say "Lucifer" or "morning star" in Isaiah 14:12? "Lucifer" or "Day Star" in Isaiah 14:12? 現代の多くの聖書では、イザヤ14・12の「ルシファー」という語が削除され、代わりに、「明けの明星」という語が使われており、黙示録22・16でも同じ「明けの明星」と訳されています。黙示録22・16に記されている「星、明けの明星」は、イエス・キリストのことを述べています。 そのため、現代の多くの聖書では、イザヤ14・12、15に記されている「地獄に落とされた者」がイエス・キリストであるかのような印象を与えています。 |
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●歴史R WH本文と英語聖書RV
1 1881年に登場したWH本文と英語聖書RV 2 聖書協会TBSとUBS 3 《ネストレ版/UBS版聖書本文とは?》 4 聖書を編集するリベラル派の人々 5 ネストレ-アーラント版/UBS版聖書本文の検証 6 「ルシファー」という語が削除された聖書 7 ローマ・カトリックの監督下となった聖書 8 プロテスタントの聖書とカトリックの聖書 |
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