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● 一つの場所だけに由来する証言 よく知られていることですが、少数派の大文字写本(バチカン写本・シナイ写本など)は、エジプトのアレクサンドリアからのみ生じたパピルス紙あるいは羊皮紙が用いられました。(注1) 問題は、こうです。 一つの場所だけに由来する証言に従うのは、慎重なことなのでしょうか? 最初の(原文の)『読み方』が一つの地域だけで生き残ったとするのは、合理的でしょうか? それとは対照的に、ギリシャ語の新約聖書本文TR(テクストゥス・レセプトゥス)は、ギリシャ、小アジア、コンスタンチノープル、シリア、アフリカ、ガリア地方(フランスとベルギー)、南部イタリア、シチリア島(イタリア)、イギリス、アイルランドなど各地に由来する小文字写本から成り立っています。 そもそもエジプトのアレクサンドリアには、新約聖書の最初の自筆原稿は全くありませんでした。 したがって、ローマ、ギリシャ、小アジア、パレスチナなどの地域のほうが、エジプトよりも、真の聖なる聖書本文を所有することでは、よりよいスタートを切ったはずです。(注2) ● 多くの異端のはびこっていたエジプト キリスト教の初めの世紀、エジプトは多くの異端がはびこっている地でした。
こうして、エジプトから生じた大文字写本に異端的な読み方が散布されていたのも、驚くべきことではないのです。 ………………………… (注1)Pickering,"The Identity of the New Testament Text",pp.116-117 (注2)同書 p.105 (注3) Hills,"Believing Bible Study",p.78 (注4)同書 p.77 (注5)John W.Burgon,"The Causes of the Corruption of the Traditional Text of the Holy Gospels", pp.215-218 (注6)Hills,"The King James Version Defended",p.134 |
《出典 : Floyd Nolen Jones,"Which Version Is The Bible?"[2006年] 》
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■さらに深い理解のために(英語)… フロイド・ノレン・ジョーンズ博士の著書 → "Which Version Is The Bible?"(2010年版) p.157~, p.163[PDF] 聖書に関わるサタンの策略などについて(David Blunt) → Which Bible Version:Does it Really Matter? |
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●歴史P 聖書の改ざんの起源 1 新約聖書が前もって警告していたこと 2 第一世紀から始まっていた聖書の改ざん 3 異端がはびこっていたエジプト 4 オリゲネスによる聖書の改ざん 5 オリゲネスの『ヘクサプラ』とは? 6 ローマ皇帝が選んだ『エウセビウス-オリゲネス版』聖書 7 エウセビウスが作った50冊の聖書 8 異端アリウス派のエウセビウス 9 50冊の聖書とコンスタンティヌス帝 10 ローマ・カトリックの公式聖書…ラテン語ウルガタ聖書 |
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聖書の歴史V 偽造写本から"ねつ造"された |
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