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● ルターがTR本文をドイツ語に翻訳する エラスムスが出版した後、ルターがドイツ語訳の新約聖書(1522年)を出版しました。その聖書はTRに基づくものでした。
それからまもなく、神はルターと彼のドイツ語訳聖書とを用いて、あの宗教改革をもたらされたのです。 ルターとエラスムスはお互いを知っていました。 二人はいつも意見が一致していたわけではありません。彼らの間の不一致の分野の一つは、ルターが、ローマ・カトリック教会を改革するのは不可能であると信じていたことであり、彼は、エラスムスも自分といっしょにそこを去るべきだと考えていました。 ところが、エラスムスは、ローマ・カトリックという組織の内部から働きかけるほうが、改革をもっと良くもたらすことができると信じていたため、ルターと一緒になることはありませんでした。 |
ルターは彼のドイツ語翻訳聖書を作成した際、テプル写本を参照しました。その写本は、古ラテン語聖書と合致するものでした。 このテプル写本は、ワルドー派の聖書を、宗教改革の時期より前に話されていたドイツ語の方言に翻訳したものでした。 それゆえ、ローマ・カトリック教会は、ルターを、「ワルドー派に追従している」として非難したのです。 (→TRとなる本文を継承したワルドー派の聖書より)
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ルターの「ドイツ語 新約聖書」(TRから翻訳)1522年 ティンダルの「英語 新約聖書」(TRから翻訳)1526年 「カバデール訳聖書」1535年 「マシュー訳聖書」1537年 「大聖書」1539年 ステファヌス版TRの編纂 1550年 「ジュネーブ聖書」1560年 「ビショップ聖書」1568年 ベザ版TRの編纂 1598年 「キング・ジェームズ版聖書」(TRから翻訳)1611年 |
《出典 : Floyd Nolen Jones,"Which Version Is The Bible?"[2006年] 》
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■さらに深い理解のために(英語)… フロイド・ノレン・ジョーンズ博士の著書 → Which Version Is The Bible?[2010年版] p.63~[PDFファイル] |
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●歴史C 新約聖書本文TRの確立 1 エラスムスについて 2 新約聖書本文TRを回復させたエラスムス 3 エラスムスが退けた「異なる読み方」 4 フレデリック・ノラン博士 5 ルターの聖書翻訳 6 ウィリアム・ティンダル 7 キング・ジェームズ版聖書の歴史 (1) 8 キング・ジェームズ版聖書の歴史 (2) 9 ギリシャ語TRの数々の版 |
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聖書の歴史V 偽造写本から"ねつ造"された |
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