第12帖第1〜第2リーフには、広範囲の『水』による損傷が見られます。(写真A)
ところが、それは、それに隣接するページには損傷を与えていません。
どうして、それが可能なのでしょうか?
同様に、第12帖第2リーフには、『虫』による損傷(写真Aの↓の先)も見られます。
それもまた、隣接するページには損傷を与えていません。(写真B)
写真A(第12帖第2リーフ裏)(クリックで拡大)
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写真B(第12帖第3リーフ表)
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《第12帖第2リーフ裏》(写真A)と《第12帖第3リーフ表》(写真B)(クリックで大英図書館の該当ページに移動)
隣接しているページでありながら、左のページにだけ、広範囲の『水』による損傷や『虫』による損傷(↓の先)が見られる。
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ここで疑念が生じます。その第2リーフの下方と外側の端は完全に無傷であり、そのページのその部分に虫がたどり着くことのできる進入ライン(線)が何も見られないのです。
その虫は、隣接するページを通って、あるいはこのリーフの下方か外側の端を通って、かじりながら進むことなしに、どうやってそこにたどり着くことができたのでしょうか?
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■このページは、ビル・クーパー博士著『シナイ写本とバチカン写本の偽造』の第二章からの一部抜粋です。詳細は同書をお読みください。
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