(現物の)第36帖第1リーフの表(写真A)は、インクがほとんど見えないくらいにまで色あせしています。
(ただし、大英図書館のファクシミリ版の皮紙の色は、現物の実際の色ではなく、均一化されています。そのため、違いがわかりにくくされています)
ところが、その裏面(写真B)では、そのベラム皮紙はきれいで新鮮さがあり、インクはくっきりして、きれいで、非常に新しい外観を呈しています。
表の面は、まるで、インクを色あせるようにしようと悪い考えで洗われたかのように見えます。
写真A(クリックで拡大)
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写真B
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《第36帖第1リーフ表》(写真A)と《第36帖第1リーフ裏》(写真B)(クリックで大英図書館の該当ページに移動)
同じ一枚のリーフでありながら、表のページはインクがほとんど見えないくらいにまで色あせしており、裏のページはベラム皮紙はきれいで新鮮さがあり、インクはくっきりして、きれいで、非常に新しい外観を呈している。
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■このページは、ビル・クーパー博士著『シナイ写本とバチカン写本の偽造』の第二章からの一部抜粋です。詳細は同書をお読みください。
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