第47帖第1リーフ表のページには、数々の文字を非常に激しく薄れさせている箇所が見られます。
ビクトリア朝時代(19世紀後半)の一人の無能な『筆記者』が、先のとがった金属と黒い墨を使い、上書きすることによってその本文を『回復』させようとしたのです。
その上書きは、控え目に言っても、醜いものです。
ライプチヒのリーフを本当に古代のものと信じている人で、だれがこのような仕方でこれを損なうことを考えつくのだろう、と私たちは不思議に思うしかありません。
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■このページは、ビル・クーパー博士著『シナイ写本とバチカン写本の偽造』の第九章からの一部抜粋です。詳細は同書をお読みください。
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