写真A(クリックで拡大)
|
このような外観を損なうものを必要とすることの説明は、不器用な何者かが、消去されていた本文に行分け法(スティコメトリー)を行おうとしたと考える以外に説明できません。
しかし、どういう目的のためなのでしょうか?
この本文の内容は、イザヤ書の初めの箇所(1・1〜27)です。
これらの文字は、金属のペン先と黒い墨汁(インディア・インク)で、この皮紙の上に、引っ掻くようにして書かれています。
その金属のペン先と黒い墨汁(インディア・インク)は、どちらも3世紀にも4世紀にも使用されてはなく、19世紀に広く使用されていたものです。
その同じインクで非常に下手に書かれたギリシャ文字が、本文を上書きしています。
|