●KJVが「最もよく読まれている聖書」である理由
1611年に初めて発行されたKJVが、それから400年以上もたつ21世紀の現在でも「最もよく読まれている聖書」である理由は何でしょうか?
KJVとそれ以外の『現代版聖書』との根本的な違いは、それらの土台となる聖書本文(底本)です。
- キング・ジェームズ版の聖書(KJV)は、新約聖書の底本はギリシャ語のTR本文、旧約聖書の底本はヘプル語のマソラ本文です。
- RV英語聖書を初めとする『現代版聖書』は、新約聖書の底本はWH本文、UBS本文、NA(ネストレ-アーラント版)本文(この三つの本文はほぼ同じです)であり、旧約聖書の底本はビブリア・ヘブライカ(BHSやBHQ)です。
これらの底本(聖書本文)の違いこそが、決定的に重要な要素です。(詳細は後述)
上記の図のおもだった聖書がどの底本(聖書本文)に基づいているかを付記すると、次の図のようになります。
(KJV以外の英語聖書については、新約聖書の本文のみ記載しています)
上記の2016年の調査からわかるように、バプテスト派、ペンテコステ派等の『福音派』の人々がキング・ジェームズ版の聖書(KJV)を最もよく利用しています。
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