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W 信仰破壊システム 2日本語聖書改ざん箇所5-2

カトリック不都合な語の排除2

儀式や典礼に関して不都合な語句の隠滅

 マルコ7・8
  • 「なぜなら、あなたがたは神の命令をなおざりにして、壺や杯にバプテスマを施すことなど人間の言い伝えを固く守っており、また、ほかにもそれと同じような多くのことを行っているからです」TR 新約聖書
  • 「あなたがたは神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っているのです」新改訳 2017
  • 「あなたたちは神の掟を捨てて、人間の言い伝えを固く守っている」聖書協会 新共同訳)

 「壺や杯にバプテスマを施すことなど」と「また、ほかにもそれと同じような多くのことを行っている」が削除されています。
 イエス様具体例を挙げて厳しく指摘された多くの語句が、消し去られています。
 この「壺や杯にバプテスマを施すこと」や「それと同じような多くのこと」を行っている宗教団体は、これらの非難のことばを消し去りたいと思うにちがいありません。
 これらの語句は、ローマ・カトリック教会にとっても不都合であるはずです。


 使徒21・25
  • 「信じた異邦人たちについては、偶像に供えられたものと血と絞め殺されたものと淫行とに用心していること以外、彼らはこのようなことを何も守らないでよいと私たちは判断して、書き送りました」TR 新約聖書
  • 「信仰に入った異邦人に関しては、偶像に供えたものと、血と、絞め殺したものと、淫らな行いを避けるべきであると決定し、すでに書き送りました」新改訳 2017
  • また、異邦人で信者になった人たちについては、わたしたちは既に手紙を書き送りました。それは、偶像に献げた肉と、血と、絞め殺した動物の肉とを口にしないように、また、みだらな行いを避けるようにという決定です」聖書協会 新共同訳)

 「以外、彼らはこのようなことを何も守らないでよい」が削除されています。
 これも、さまざまな儀式や典礼を行っているローマ・カトリック教会にとって不都合な語句であるはずです。


殺害に関して不都合な語句の隠滅

 ルカ9・56
  • なぜなら、人の子は、人々のたましいを滅ぼすために来たのではなく、救うために来たからです』
     そして彼らはほかの村へ進んで行った」TR 新約聖書
  • 「そして一行は別の村に行った」新改訳 2017
  • 「そして、一行は別の村に行った」聖書協会 新共同訳)

 「なぜなら、人の子は、人々のたましいを滅ぼすために来たのではなく、救うために来たからです」が削除されています。
 ローマ・カトリック教会は異端審問(いたんしんもん)により何千万人もの人々を殺害してきました。
 聖書学者のフロイド・N・ジョーンズ博士博士は、「1200年から1750年頃までの間の異端審問で、神の名のもとで6800万人もの人々が残酷に殺害された」と述べています。("Which Version Is The Bible?")
 それは、19世紀でも続いていました。
 19世紀のイギリスの牧師であり伝道者であったC・H・スポルジョンは、著書の中にこう記しています。

「1841年、ペーザロ(イタリアの都市)の異端審問による一つの勅令が現在もある。
 それは、異端者たち、ユダヤ人たち、および魔術者たちローマ教皇庁の機関の邪魔をした者たち、あるいは法王および聖職者を風刺した者たち、そういう者たちを密告するよう、すべての人々に命じるものである」

 したがって、上記のルカ9・56の中の赤字のことばは、ローマ・カトリック教会にとって不都合であるはずです。
 「イエス・キリスト人々を救うために来られた」と伝える非常に重要なことばが、こうして消し去られています


金銭に関して不都合な語句の隠滅

 第一テモテ3・3
  • 「監督は非難されるところのない人でなければなりません。…酒飲みでなく、暴力を振るう者でなく、恥ずべき利益を求める者でなく、かえって、寛容で、争わない人であり、お金を愛さない人であり」TR 新約聖書
  • 「酒飲みでなく、乱暴でなく、柔和で、争わず、金銭に無欲で、」新改訳 2017
  • また、酒におぼれず、乱暴でなく、寛容で、争いを好まず、金銭に執着せず」聖書協会 新共同訳)

 「恥ずべき利益を求める者でなく」が削除されています。
 なぜか、多くの項目の中で、この語句だけが削除されています。
 歴史上、ローマ・カトリック教会は世界中で"さまざまな仕方"で土地や財産の獲得に深く関わってきたため、彼らの聖書の中にこの語句を入れることを望まなかったはずです。
 この語句は、彼らにとって不都合なことばであるはずです。
 ただし、今日のプロテスタントの指導者や団体の中にも、恥ずべき利益を求める行為が見られます。
 この語句は、そういう人々への警告でもあり、もちろん、だれも聖書から削除してはいけない重要なことばです。


 マルコ10・24
  • 「子どもたちよ、金銭により頼んでいる人たちが神の国に入るのは、なんとむずかしいことでしょう!」TR 新約聖書
  • 「子たちよ。神の国に入ることは、なんと難しいことでしょう」新改訳 2017
  • 「子たちよ、神の国に入るのは、なんと難しいことか」聖書協会 新共同訳)

 「金銭により頼んでいる人たち」が削除されています。
 聖書は、「神の国に入るのは、むずかしいことである」とは教えていません!
 『金銭により頼んでいる人たち』は入るのがむずかしい、とイエス様は言われたのです。
 ところが、この(かなめ)である重要語句削除することにより、偽りの教えを作り出しています。
 人々が神の国に入るのを思いとどまらせようとたくらんだか、あるいは、この語句があると不都合であると感じた宗教団体が、この語句の存在を嫌ったとしか考えられません。


性的罪に関して不都合な語句の隠滅男性優遇改ざん

 マタイ19・9
  • 「あなたがたに言います。
     淫行のゆえでなく自分の妻を離縁して別の女と結婚する者は、姦淫を犯しています。
     また、離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯していますTR 新約聖書
  • 「あなたがたに言います。
    だれでも、淫らな行い以外の理由で自分の妻を離縁し、別の女を妻とする者は、姦淫を犯すことになるのです」新改訳 2017
  • 言っておくが、不法な結婚でもないのに妻を離縁して、他の女を妻にする者は、姦通の罪を犯すことになる」聖書協会 新共同訳)

 「また、離縁された女と結婚する者も、姦淫を犯しています」が削除されています。
 なぜ、削除されたのでしょうか?
 関わる宗教団体の人々、特に男性指導者(聖職者)たちにとって不都合だから、という理由以外に納得のいく理由が見つかりません。


 第一テモテ5・16
  • 「もし、だれか信仰のある男か信仰のある女にやもめたちがいるなら、その人が彼女たちを援助していくようにし、教会が重荷を負わされないようにしなさい」TR 新約聖書
  • 「もし信者である女の人に、やもめの身内がいるなら、その人がそのやもめを助けて、教会に負担をかけないようにしなさい」新改訳 2017
  • 信者の婦人で身内にやもめがいれば、その世話をすべきであり、教会に負担をかけてはなりません」聖書協会 新共同訳)

 ここも、ギリシャ語本文は、「信仰のある男か信仰のある女」の二つの語のうち、「信仰のある男」だけが削除されています。
 なぜ、「信仰のある女」は残され、「信仰のある男」だけが消されたのでしょう?
 これも、男性だけ優遇している事例です。


 ヤコブ4・4
  • 姦淫する男たちよ、また姦淫する女たちよ、この世との友人関係は神との敵対関係であることを、あなたがたは知らないのですか?」TR 新約聖書
  • 節操のない者たち。世を愛することは神に敵対することだと分からないのですか」新改訳 2017
  • 神に背いた者たち、世の友となることが、神の敵となることだとは知らないのか」聖書協会 新共同訳)

 ここも、ギリシャ語本文は、「姦淫する男たちよ、また、姦淫する女たちよ」の二つの語のうち、「姦淫する男たちよ」だけが削除されています。
 したがって、「姦淫する男たちよ、また、姦淫する女たちよ」と訳されるべき語が、曖昧(あいまい)にされています。(改ざんされた本文からの訳であれば、「姦淫する女たちよ」という女性への呼びかけのことばであることがわかるように訳されるべきですが、『新改訳 2017』の訳「節操のない者たち」や、『聖書協会 新共同訳』の「節操のない者たち」では、その性別が明らかにされていません)
 なぜ、「姦淫する女たちよ」は残され、「姦淫する男たちよ」は消されたのでしょう?
 関わる宗教団体の人々、特に男性指導者(聖職者)たちにとって不都合だから、という理由以外に納得のいく理由が見つかりません。


 ローマ1・29
  • 「彼らは、あらゆる不義、淫行邪悪、貪欲、悪に満たされた者たち、ねたみ、殺意、争い、ごまかし、悪意でいっぱいの者たち、告げ口をする者たち」TR 新約聖書
  • 「彼らは、あらゆる不義、悪、貪欲、悪意に満ち、ねたみ、殺意、争い、欺き、悪巧みにまみれています。また彼らは陰口を言い」新改訳 2017
  • あらゆる不義、悪、むさぼり、悪意に満ち、ねたみ、殺意、不和、欺き、邪念にあふれ、陰口を言い、」聖書協会 新共同訳)

 「淫行」だけが削除されています。

 ガラテヤ5・19
  • 「肉の行いは明らかです。
    すなわち、姦淫、淫行汚れ、好色」TR 新約聖書
  • 「肉のわざは明らかです。
    すなわち、淫らな行い、汚れ、好色」新改訳 2017
  • 「肉の業は明らかです。
    それは、姦淫、わいせつ、好色」聖書協会 新共同訳)

 TR本文のギリシャ語は、「姦淫、淫行、汚れ、好色」の四つの語がありますが、WH/UBS/NA本文は、そのうちの「淫行」を削除しています。
 (さらに、『新改訳 2017』の訳文は、「姦淫」と訳されるべき語が「淫らな行い」となっています)
 四語が存在するこの箇所が三語にされており、全体として曖昧(あいまい)、あるいは不明瞭にされています。
 一方のTR本文は、初代の聖徒たちが書き写した5000を超える数のギリシャ語写本によって証言され、確認されている新約聖書本文です。
 その本文に基づく『TR 新約聖書』は、使徒パウロが書いた通りの四語を記しています。



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