●イエス様に主と呼びかけている箇所の改ざん
★ルカ23・42
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- 「彼はイエス様に言った。
『私を思い起こしてください、主よ、あなたの御国に入られる時に』」(TR 新約聖書)
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- 「そして言った。
『イエス様。あなたが御国に入られるときには、私を思い出してください。』 」(新改訳 2017)
- 「そして、『イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください』と言った」(聖書協会 新共同訳)
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十字架上で回心した男がイエス様に「主よ」と呼んだことばが『削除』されています。
ローマ10・9は、「もしあなたの口でイエス様を主と告白し、あなたの心で、神は彼を死人たちの中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われる」と言っています。
したがって、この男がイエス様を主と告白していることによって、私たちは彼が救われていたことを確認することができます。
「主」という語が消された『新改訳 2017』の訳文では、そのことが確認できません。
★マタイ28・6
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- 「さあ、来て、主が置かれていた場所を見なさい」(TR 新約聖書)
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- 「さあ、納められていた場所を見なさい 」(新改訳 2017)
- 「さあ、遺体の置いてあった場所を見なさい」(聖書協会 新共同訳)
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天使がイエス様を呼んだことばである「主」が『削除』されています。
★マタイ8・29
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- 「すると、見よ、彼らは叫んで言った。
『我々とあなたに何の関係があるのだ、イエスよ、神の子よ?』」(TR 新約聖書)
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- 「すると見よ、彼らが叫んだ。
『神の子よ、私たちと何の関係があるのですか。』」(新改訳 2017) - 「突然、彼らは叫んだ。
『神の子、かまわないでくれ』」(聖書協会 新共同訳)
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悪霊が、実質的に「神の御子であるイエスよ」と呼びかけたことばが、「神の子よ」だけに『置き換え』られています。
悪霊も、「イエス様が神の御子である」と知っており、認めているのです!
なぜなら、かつては悪霊どもも天国にいたからです。
けれども、『新改訳 2017』の訳文では、そのインパクトが大きく減じられています。
このように、天使も悪霊もみな、イエス様が主であり神の御子であることを認識しており、それを告白しているのです。
★ヨハネ4・42
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- 「また、彼らはその婦人にこう言っていた。
『私たちは、もはやあなたの話のために信じているのではありません。
私たち自身が聞いて、この方が確かに世の救い主、キリストであると知っているからです』」(TR 新約聖書)
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- 「彼らはその女に言った。
『もう私たちは、あなたが話したことによって信じているのではありません。
自分で聞いて、この方が本当に世の救い主だと分かったのです。』」(新改訳 2017)
- 「彼らは女に言った。
『わたしたちが信じるのは、もうあなたが話してくれたからではない。わたしたちは自分で聞いて、この方が本当に世の救い主であると分かったからです』」(聖書協会 新共同訳)
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「キリスト」が『削除』されています。
この箇所での改ざんは、サマリヤ人たちがイエス様を「キリスト」と呼んでいることを消し去っています。
WH/UBS/NA本文に基づく聖書は、イエス様に対するそういう数々の重要な呼びかけのことばを『削除』しています。
イエス様が主と呼ばれている事実を知らせまいとする意図が伺えます。
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