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現代版の『新約聖書』は、シナイ写本とバチカン写本を土台として19世紀後半から登場しました。 ところが、この二写本がどちらも偽造物であることは、『シナイ写本とバチカン写本の偽造』からも明らかにされています。 では、二つの偽造物を土台とする現代版の『新約聖書』とは、いったい、どういうものなのでしょうか? ●シナイ写本の筆記者 シナイ写本の場合、その中の『新約聖書』のほぼすべては、コンスタンティン・シモニデス氏(1820年〜1890年)によって書かれました。 けれども、マルコによる福音書の終わりの箇所などの一部だけは、『筆記者D』と呼ばれる人物(偽造犯罪者)によって書き換えられました。 (ただし、シモニデス氏は、偽造する目的で書いたのではなく、ロシア皇帝への献呈品として善意で模写したにすぎません。 他方、この偽造犯罪者は仲間の者たちと共謀し、人々をだます目的で書きました) |
●バチカン写本の筆記者 もう一方のバチカン写本に関しては以下の通りです。 聖書学者のレンデル・ハリス氏はこう述べています。(『シナイ写本とバチカン写本の偽造』第六章参照)
つまり、一人の同じ人物が、シナイ写本の一部を書き、バチカン写本の中の『新約聖書』を書いたのです。 ●ギリシャ語『大文字書体』鑑定のエキスパート このことを見抜いたティッシェンドルフは、筆跡鑑定のエキスパートでした。 彼は、この二写本のファクシミリ版や写真を見たのではなく、その実物を間近に見ることができました。 そして皮肉にも、彼自身が、この大いなる『偽造行為』を暴くための重要情報を提供したのです! 《ティッシェンドルフ》
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●バチカン写本の『新約聖書』…19世紀に書き換えられた偽造物 そしてレンデル・ハリス氏は、こう結論付けました。
つまり、同じ一人の『偽造犯罪者』が、バチカン写本の『新約聖書』を書き換え、また、シナイ写本の『マルコによる福音書』の一部を書き換えたのです。 シナイ写本とバチカン写本の『新約聖書』の著者を図示すると、こうなります。 シナイ写本は、実際には、シモニデス氏が19世紀に書いたものでした。 したがって、シナイ写本の一部をこの『偽造犯罪者』が書き換えたのも、19世紀です。 つまり、バチカン写本の中の『新約聖書』も、19世紀に書き換えられた偽造物なのです! |
●19世紀半ばに行われたバチカン写本の書き換え そのバチカン写本の中の『新約聖書』の偽造の時期については、偽造写本『2427』が、さらなる情報を提供しています。 ビル・クーパー師はこう述べています。
偽造写本『2427』の元となった原文は、ブットマンによる「ギリシャ語新約聖書」(1860年)でした。 ブットマンは当時存在していた『バチカン写本』(マルコ16・9〜20を含むもの)を用いて1860年に発行したのです。 こうして、バチカン写本のファクシミリ版発行の1857年より少し前に、この偽造犯罪者が、マルコ16・9〜20のない『新約聖書』に書き換えたことがわかります。 バチカン写本のファクシミリ版発行の担当者は、イエズス会士のマイ枢機卿(1782年〜1854年)でした。 (→偽造の扇動者・実行者参照) したがって、バチカン写本の『新約聖書』の最終書き換え時期は19世紀半ばです! そして、これらのことを行ったのは、マイ枢機卿および彼の仲間の偽造者たちであることになります! |
●WH本文の構成要素 現代版の『新約聖書』は、シナイ写本とバチカン写本を土台として作られています。 ただし、この二写本から、まず、WH本文(ウェストコットとホートの本文)と呼ばれる新約聖書本文が1881年に作られました。 そして、そのWH本文から、現代版の数々の『新約聖書』が作り出されています。 (『聖書本文を編集するリベラル派の人々』参照) このWH本文とシナイ写本・バチカン写本の関係について、フロイド・ノレン・ジョーンズ博士はこう述べています。
同様のことは、他の聖書学者たちも証言しています。
WH本文の中で、なぜ、バチカン写本の比重が圧倒的に大きいのでしょうか? その理由は、同書から明らかなように、シナイ写本は、バチカン写本を支持させ、裏付けとするための『サポーター』として偽造されたと考えられるからです。 そのような『サポーター』は、『シナイ写本』だけではありません。 偽造写本『2427』(『古代マルコ』)も、その一つです。 これは、『バチカン写本』の中に「かつて存在していた」マルコ16・9〜20もいっしょに書き写して作り出された偽造物でした! (第六章を参照) ちょうど、偽造犯罪者がマルコ16・9〜20を削除して、バチカン写本の中の"新たな"『新約聖書』を19世紀に書いたように、彼らが『バチカン写本』として知られているものの中に自分たちの望む通りの削除や付加や歪曲を密かに実行しても、関係者以外はだれも知ることはありませんでした。 ですから、19世紀の偽造犯罪者らにとっては、シモニデス氏が書いたシナイ写本よりも、自分たちの手を加えることのできたバチカン写本のほうが、はるかに意味あるものであったはずです。 ですから、WH聖書本文の「90パーセント」、あるいは、「実質的に、すべて」がバチカン写本であるのは、何ら不思議なことではありません。 |
●現代版『新約聖書』の中身 この比重を考慮するなら、現代版の『新約聖書』の中身は、おおむね次の図のように表すことができます。 こうして明らかになるのは、次のことです。 WH聖書本文の「90パーセント」あるいは「実質的に、すべて」が、 そして、現代版『新約聖書』はWH本文を「土台の本文」として作り出されているゆえ、現代版『新約聖書』の中身の「90パーセント」あるいは「実質的に、すべて」は、 |
●ウイルス感染している現代版『新約聖書』 正常に機能していたパソコンにコンピューターウイルスが侵入すると、パソコンの動作を異常にしたり、パソコン自体を破壊してしまうことがあります。 また、人間の体にウィルスが侵入すると、様々な症状を引き起こし、その人を死に至らせることもあります。 では、『ウィルス』が『聖書』に侵入すると、どうなるでしょうか? この偽造犯罪者らは、いわば、「自分たちの望む通りの削除や付加や歪曲」という『ウィルス』を、バチカン写本等の偽造物に侵入させたのです。 その結果、その『ウィルス』が、WH本文を通じて、今日の現代版『新約聖書』に感染しているのです。
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●ウィルス感染の目的…信仰破壊 この『ウィルス感染』の目的は、信仰破壊です。 ビル・クーパー師はこう述べています。
つまり、ほとんどのクリスチャンは、これまでずっと、だまされてきたのです! さらに、ビル・クーパー師はこう述べています。
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●幸いな聖徒たちとは… ビル・クーパー師はこう述べています。
(注: エターナル・ライフ・ミニストリーズは"KJV Only"ではありません!) 聖書はこう教えています。
「ごまかしのない乳」、真理のみことばを読み、頭と心にたくわえ、それを実行していく聖徒は幸いです。 なぜなら、その人の心の中に神の命と愛が注がれ、神の権威と力が与えられ、信仰は堅固なものとされるからです。 天国に入れていただけるクリスチャンとは、聖書の教えを信じて実行している聖徒です。 その人は、少なくとも次の四項目を信じて実践しているはずです。 (『天国に入れていただけるクリスチャンとは』参照)
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聖書の歴史W 信仰破壊システム 【1】全くちがう二種類の聖書 |
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■神の裁きによる死…実際例 →クリスチャンへの警告 第18集 |
■偽教理・偽教師への神の裁き…幻と体験 →クリスチャンへの警告 第20集 |
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