|
● ウィリアム・ティンダル (1494年〜1536年): ギリシャ語聖書本文TRを翻訳した殉教者
彼はケンブリッジ大学のエラスムスの下でギリシャ語を学ぶため、オクスフォード大学を去りました。 ティンダルは非常に有能な人物で、七つの言語(ヘブル語、ギリシャ語、ラテン語、イタリア語、スペイン語、英語、フランス語)が堪能であり、そのどの言語も彼の母国語だと思われるほどでした。 ティンダルの最大の願いは、聖書を英語圏の人々の言語に翻訳することでした。 1526年、ティンダルはその願いを達成し、英語で初めて印刷された新約聖書を出版しました。その聖書は、エラスムスの『ギリシャ語新約聖書本文』第三版(1522年)に基づくものでした。 彼が出版した結果、ローマ・カトリック教会はティンダルを迫害するようになりました。 1535年、彼はベルギーのアントワープで、ヘンリー・フィリップスによって裏切られ、神聖ローマ帝国の皇帝チャールズ五世の囚人とされました。 聖書を翻訳して発行したという「異端」の罪で、1536年十月、ティンダルは火刑用の柱につながれました。 彼はそこで大声でこう叫びました。 「主よ、イギリスの王の目を開けてください」 それから彼は絞め殺され、彼の体は人々の前で焼かれました。 新約聖書が完成した後、聖書の写本を庶民の言語に翻訳してきたほとんどの人が死刑に処せられました。
|
《出典 : Floyd Nolen Jones,"Which Version Is The Bible?"[2006年] 》
|
聖書の歴史 次へ(C-7) |
●歴史C 新約聖書本文TRの確立 1 エラスムスについて 2 新約聖書本文TRを回復させたエラスムス 3 エラスムスが退けた「異なる読み方」 4 フレデリック・ノラン博士 5 ルターの聖書翻訳 6 ウィリアム・ティンダル 7 キング・ジェームズ版聖書の歴史 (1) 8 キング・ジェームズ版聖書の歴史 (2) 9 ギリシャ語TRの数々の版 |
ページの上へ↑ |
聖書の歴史W 信仰破壊システム 【1】全くちがう二種類の聖書 |
聖書の歴史W 信仰破壊システム 【2】日本語聖書の改ざん箇所 |
聖書の歴史 次へ(C-7) |
利用規約 Copyright C. エターナル・ライフ・ミニストリーズ |